ケアハウスとは?

目次

  1. 1. ケアハウスとは?
  2. 2. ケアハウスの2つのタイプ:一般型と介護型
  3. 3. ケアハウスの主な特徴・サービス
  4. 4. ケアハウスの費用
  5. 5. ケアハウスのメリット・デメリット
  6. 6. どのような人に向いているか
  7. 7. まとめ

 

 

ケアハウスとは?

 

「ケアハウス」は、高齢者向けの住まいを探す際に、しばしば選択肢として挙がる施設の一つです。特に、費用を抑えつつも、ある程度の生活支援を受けたいと考える方にとって魅力的な存在です。ケアハウスは、正式名称を「軽費老人ホームC型」といい、その名の通り「軽費」で利用できる老人ホームの一種です。主に、60歳以上(夫婦で入居の場合はどちらか一方が60歳以上)で、身体機能の低下や家庭環境などの理由から、自宅での生活が困難になった方が、低料金で生活支援サービスを受けながら自立した生活を送ることを目的とした福祉施設です。社会福祉法人や地方自治体、民間事業者などによって運営されており、公的な助成金を受けているため、比較的安い費用で利用できるのが特徴です。
 

ケアハウスの2つのタイプ:一般型と介護型

 

ケアハウスは、提供される介護サービスの有無によって、大きく以下の2つのタイプに分けられます。

●一般型(自立型)ケアハウス
対象者: 自立した生活に不安はあるものの、基本的に自分で身の回りのことができる方(要介護認定を受けていない自立の方や、軽度の要支援・要介護の方が多い)。
提供サービス: 食事の提供、安否確認、生活相談、緊急時の対応、レクリエーションなどが中心です。
介護サービス: 施設内で直接的な介護サービスは提供されません。介護が必要になった場合は、外部の訪問介護やデイサービスなどの介護保険サービスを契約して利用することになります。要介護度が重くなった場合、退去を求められる可能性があります。

●介護型(特定施設入居者生活介護)ケアハウス
対象者: 要介護1以上で、介護サービスが必要な方(原則65歳以上)。
提供サービス: 一般型が提供する生活支援サービスに加えて、施設内で介護サービス(食事・入浴・排せつなどの介助)が提供されます。
介護サービス: 介護職員が常駐しており、入居者の状態に合わせた介護を受けられます。介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、介護度が上がっても住み続けられることが多く、安心感があります。
 

ケアハウスの主な特徴・サービス

 

居室: 原則として個室が基本です。単身用は21.6㎡以上、夫婦用は31.9㎡以上が基準とされており、トイレ、洗面所、ミニキッチンなどが設置されていることが多いです。プライバシーが確保された空間で生活できます。

共用設備: 食堂兼リビング、浴室、洗濯室などが設けられています。施設によっては、大浴場や多目的室、図書室などが充実しているところもあります。

食事提供: 栄養バランスの取れた食事が提供されます。自炊の負担を軽減できるため、健康的な食生活を送るのに役立ちます。

生活相談・安否確認: 常駐の生活相談員が、日常生活の困りごとや健康、介護に関する相談に応じます。緊急呼び出し装置などで、万が一の際にはスタッフが駆けつけてくれる体制が整っています。

レクリエーション: 心身機能の維持・向上や、入居者同士の交流を促すためのレクリエーションやイベントが企画・実施されます。
 

ケアハウスの費用

 
ケアハウスの費用は、他の高齢者向け施設(有料老人ホームなど)と比較して比較的安価である点が大きな魅力です。

初期費用: 数十万円程度(0円の場合もあれば、数十万~数百万円の入居一時金が必要な場合もあります)。一般型では保証金、介護型では入居一時金となることが多いです。

月額費用: 一般的に6万円~17万円程度が目安とされています。

内訳: 家賃(居住費)、食費、生活費(管理費)、光熱水費などが含まれます。

所得に応じた費用徴収: ケアハウスは公的施設であるため、入居者の所得に応じて事務費(サービス提供費)が変動するという特徴があります。所得が低いほど、事務費が減額されるため、低所得の方でも利用しやすい制度設計になっています。

 

ケアハウスのメリット・デメリット

 

メリット

 
費用が安い: 公的な助成があるため、他の民間施設に比べて月額費用を抑えられます。所得に応じた減額制度も利用できます。

個室でプライバシーが確保される: 居室が個室であるため、プライベートな空間で自分らしく生活できます。

生活支援サービスが充実: 食事の提供、安否確認、生活相談など、一人暮らしの不安を解消するサービスが受けられます。

比較的自由な生活: サ高住に近い感覚で、外出や外泊なども比較的自由に行えます。

社会的な交流: 共用スペースやレクリエーションを通じて、他の入居者との交流機会が持てます。

介護型であれば介護度が上がっても住み続けられる可能性が高い:介護型ケアハウスは、施設内で介護サービスが提供されるため、介護度が上がっても退去を求められる心配が少ないです。
 

デメリット

 
入居待ちが長い傾向: 費用が安いため非常に人気が高く、特に介護型は待機期間が長くなる傾向があります。申し込みから入居まで1年以上かかることも珍しくありません。

施設数が比較的少ない: 有料老人ホームやサ高住に比べて、施設の数が少ないため、選択肢が限られる場合があります。

一般型は介護度が上がると退去のリスク: 一般型ケアハウスは、介護サービスを外部に頼るため、重度の介護が必要になった場合や、外部サービスの利用だけでは対応が難しくなった場合に、退去を求められる可能性があります。

医療的ケアの対応範囲: 一般型は医療的ケアへの対応が限定的であり、介護型も施設によって対応できる医療的ケアの範囲が異なります。高度な医療が必要な場合は、他の施設を検討する必要があります。

共同生活になじめない可能性: 個室は確保されますが、共用スペースでの交流があるため、共同生活自体に抵抗がある方には合わない可能性もあります。
 

どのような人に向いているか

 
・費用をできるだけ抑えたい方
・身寄りがない、あるいは家庭環境から自宅での生活が困難な方
・ある程度の自立はできるが、生活に不安を感じる方(一般型)
・軽度~中程度の介護が必要で、施設内で介護を受けたい方(介護型)
・プライバシーを重視しつつ、生活支援も受けたい方
・他の入居者との交流も持ちたい方
 

まとめ

 
ケアハウスは、経済的な負担を抑えつつ、安心して生活を送りたい高齢者にとって、非常に魅力的な選択肢です。特に、個室でのプライバシー確保と、生活支援サービスが受けられる点は大きなメリットです。しかし、人気の高さゆえに入居までに時間がかかることや、タイプによって提供される介護サービスが異なる点を理解しておく必要があります。ご自身の要介護度や経済状況、そしてどのようなサービスを重視するかをよく考え、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターと相談しながら、最適なケアハウス選びを進めてください。